といっても1年前の出版。2019年3月5日。
ご存じ「君すい」の著者。
この著者、男性だと最近知りました。
てっきり女性だと思い込んでた。
この「麦本三歩の好きなもの」ですが、なぜか手が出なかった作品で。
住野さんの本はもれなく買ってるのに。
たぶん、おっさんが読む作品じゃないとブレーキがかかってたんだと。
でも、良かったですよ、やっぱり。
いいキャラクターができましたね。
どんどん続編が出そうな予感。
三歩は学生時代に出会ってたら好きにはならないだろうけど、
なぜか気になる存在になったであろうキャラ。
話下手で、天然と言われがちで、同性に好かれて、でも一部の同性からは毛嫌いされて、いい意味で普通じゃない感性を持ってて、楽しみをたくさん持ってて一人でニヤニヤしてるようで、かと思えば腹黒いところもあって、勝手に他人にあだ名をつけたり、友人想いで、よく失敗して怒られて落ち込むけど翌日には忘れてたり。
一言で言うなら愛すべき存在、でしょうか。
12章で構成されてる本作ですが、いちばん印象に残ったのは「麦本三歩はモントレーが好き」です。
他の章とは趣が異なる。
三歩危うし。
まあ面と向かって嫌いだ、とはなかなか言われない。
特に大人になってからはね。
自分だったらどうするかな?
まあ言われた人にもよるんだろうけど、その人とは関わらないようにするかな。
だって、嫌いな人に好かれようとするのはしんどいじゃない。
それなら自分を好きでいてくれる人とより多く関わりたい。
まず、自分のことを嫌いな人のことは自分も嫌いだからね、経験上。
何人か頭に浮かんできたよ、そういう人たちの顔が。
そんなことをつらつらと考えましたね。感想として。
こんな風に、もし自分だったらどうするって考えるのが読書の醍醐味。
あなたも三歩の立場に立って考えてみては。
それから。
表紙の女の子がかわいいなと思って調べたら、BiSHのモモコグミカンパニーさんでした。
ああBuSHね。
個人的にはハシヤスメさんが好きだけどね。
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